積算業務・建物診断はお任せ下さい

首都圏を中心にマンションの大規模修繕工事における「建築積算業務」や「建物診断業務」を行っております。これらの業務には、経験、専門知識に基づく現場確認力が求められます。当社は様々な現場に携わってきた塗料メーカー出身者の経験と積算ソフトによる「説得力のある」情報提供で、お客様から厚い信頼を頂いております。

3つの強み

◆積算業務は塗料メーカーで培った工事経験、材料の専門知識をもとに現場を確認。また、塗料、防水材、シーリング材、並びに建材メーカー様と連携しており、仕様提案まで自己完結で実施!

◆「リニューアル用積算ソフト」の導入による部位別計算書、集計表の自動作成。説得力のある内訳書・設計書を製作!

≪ 積算ソフトの特徴の一部 ≫
・ 図面をなぞるだけで簡単に積算できる
・ 大規模工事に使用する部位毎の材料マスタを搭載
・ 建具積算を標準装備しているため、開口の減算も自動計算できる

◆建物診断報告書の作成、劣化数量把握のための打検、集計作業なども実施可能!

積算業務について

マンション大規模修繕工事の積算業務で必要となるのは「正確性」です。現場面積や施工部材の数量、使用素材などを正確に把握するため、まずは図面や仕様書を、記載されていない部分まで想像しながら読み込みます。

その後現地測量を行い、建物の細部まで正確な数量を把握致します。各部位の面積・数量を計算し、数量表を作成します。適正な数量と金額で施工できるよう、具体的に正確な数を出していく作業となります。

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建物調査・劣化診断を実施する目的とは?

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・建物の劣化や不具合の把握
・大規模修繕時期の検討
・修繕内容、工法や使用材料の検討
・工事予算の算出
・図面や仕様書の作成など

マンションは、長く利用頂くために、定期的な大規模修繕工事を推奨されております。その大規模修繕工事に必要となってくるのが建物調査、劣化診断です。現状発生している劣化や不具合を分析し、工事の必要性を判断する指標とします。一度の大規模修繕工事で無駄なく多くの補修ができ、コストダウンにも繋がります。

建物調査・劣化診断の流れ

劣化診断(目視・打診調査)

目視、触診、打診棒等にて打診を行ない、部位ごとの劣化・不具合状況、及び各種性能・機能保持の状況、各所納まりの確認を行い不具合の原因を究明し改修設計の資料とします。

調査部位:外壁、屋上・他屋根、ルーフバルコニー、バルコニー、廊下、階段、共用設備、外構など

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調査項目について

躯体: 亀裂・ジャンカ・爆裂・露筋・欠損・その他劣化、異物の混入・既存亀裂補修跡・漏水等の状況

露出防水部:材料の変色・退色・磨耗・硬化・軟化・その他劣化、防水層の膨れ・しわ・剥がれ・傷・亀裂・破断・口空き・漏水等の状況

防水層保護部:材料の磨耗・劣化、保護層の浮き・割れ・汚れ・目地の変形・水溜り等の状況

シーリング:材料の変退色・しわ・白亜化・亀裂・その他劣化、防水機能関連の口空き・変形・硬化・軟化・被着面からの剥離等の状況

塗装: 塗膜表面の変退色・光沢度・白亜化・磨耗・汚れ・その他劣化、塗膜の膨れ・しわ・剥がれ・割れ・傷、鉄部の錆の発生状況 など

機械試験

・外壁などのコンクリート中性化深度測定試験
・塗装やタイルの付着力強度測定試験など

部位によっては、目視だけでなく触診や打診棒による調査、専門機器などを用いて判断していきます。

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劣化図、集計表などの作成

ご依頼の内容に沿って、劣化図、集計表並びに建物診断報告書を作成していきます。

主に実施する機械試験

タイル付着力強度試験

外装材として施されているタイルはコンクリートの保護材として、大気中の排気ガスや炭酸ガスなどの侵入を防ぎ、中性化の進行を抑制するものとして大きな役割を果たしています。そのタイルが太陽熱や風雨などの影響により、付着力の低下、浮き、剥落などの劣化に至る可能性があります。

このタイル付着力強度の測定は、調査時点でのタイルがどの程度の付着強度で下地に付着しているのかを見るものです。その結果が既存タイルの処理方法を選定するひとつの判断材料になります。

塗膜付着強度試験

新築時や改修時に塗装された塗膜及び下地調整材、コンクリートは経時によりそれら自体の強度が低下したり、コンクリート・下地調整材・塗膜の層間で付着強度が低下していきます。
改修時にこれらの塗装下地が脆弱化していると新しい塗膜を塗装しても下地から剥離してしまい、塗膜の機能を果たすことができません。また新しい塗膜を塗装すると、塗膜の乾燥過程で下地に力が加わり、脆弱部の劣化を促進します。以上の事から、現状の下地強度及び付着力の有無を確認し、塗装仕様や下地処理方法を検討します。

コンクリート中性化深度測定試験

コンクリートの内部鉄筋が錆びる直接の原因は、酸素(空気)と水の存在ですが、その引き金になるものとしてコンクリートの中性化があります。コンクリートの主原料であるセメントは非常に強いアルカリ性(pH=13程度)を持っており、鉄は強いアルカリの中では錆びません。しかしコンクリートは躯体劣化等の要因により空気中の炭酸ガスに触れ、次第に中和していき、アルカリ性を失っていきます。

そしてpH=10以下になると(コンクリートの中性化)鉄を錆から護る力がなくなります。このような状態の時に、鉄筋が空気や水に触れると錆が発生します。そのためコンクリートの中性化深度を測定し、塗装仕様及び改修の時期を検討する一つの資料とします